About Motor

モーターについて

モーター用語集

こちらでは、モーターに関する様々な用語を掲載しております。下記の用語一覧からお選びになって、ご活用ください。

DC

直流(Direct Current)を意味します。一般の家庭用コンセントから得られる電流は、交流(交番電流:AC)であり、1秒間に60/50回の周期で、電圧が変動しています。これに対し、直流は電圧変動がありません。一般的には、バッテリー(電池)から得られる電流が直流です。

ギヤード

減速機付の意味。モーターの回転数は、基本的に毎分1,500回転以上のものが多いですが、実際の使用にあたっては、減速機を接続し、回転数を下げて使用するケースが主です。この減速機を、モーターと組み合わせて一体化したものが、ギヤード・モーターです。

ブラシレスモーター

DCモーターのように、給電用のブラシを必要とするモーターは、ブラシ磨耗のために寿命があります。
このブラシを、制御基板上の半導体素子により代替したものが、ブラシレス(ブラシがないという意味)モーターです。寿命も長く、メンテナンスの必要性がほとんどありません。

回転子(=ローター or アマチュア)

モーターの回転する部分の総称です。中心部分のシャフトが回転する場合が多いですが、外筒部分が回転するアウター・ローター型も存在しています。これに対して、回転しない固定側の部分を、固定子と言う場合もあります。

界磁

コイル(電磁石)、もしくは永久磁石によって発生させる磁界です。

トルク

回転中心に働く回転力のことで、モーターの重要な仕様値の一つです。一般的には、中心から離れた作用点に働く力と、中心から作用点までの距離の積で求めます。

絶縁抵抗

電気機器の安全性を決める基準の一つ。電力線と筐体(機器類を収める箱形の容器)との間の絶縁性を指します。絶縁抵抗が低ければ、電力線を流れる電力が筐体に漏れて、使用者に危険が及びます。
また、電力線と筐体との間の絶縁性が耐えられる電圧のレベルを測定した「絶縁耐圧」という安全基準もあります。

ワニス

モーターの絶縁性を強化するため、コイル部分に塗布される薬剤。奥深くまで行き渡らせるため、浸み込ませるようにして塗布します。

ブラシ

回転子電極に摺動させる電極を指します。DCモーターなど、回転子に給電する必要のあるモーターについています。磨耗するため、メンテナンス作業などにより交換する場合もあります。カーボン(炭素)粉と銅粉を混合して製作するものがメインです。

アクチュエーター

直動、振動、回転といった動作を出力する機器の総称。モーターも回転動作を出力するアクチュエーターの一種です。

rpm

revolve per minuteの略で、1分間あたりの回転数の単位です。現在のSI単位系では、min-1と示します。

時間定格

モーターは、動作中に発熱するため、温度限界までの使用時間が定められています。この時間を時間定格、もしくは定格時間と称します。

コンミュテーター(整流子)

回転子に電力を供給するための電極です。円周摺動面上が分割されており、分割片同士は絶縁されています。この分割片が各層コイルに電気的に接続されていて、外部からの電力は、ブラシ→分割片→コイルの順に供給されます。
一般に、高電圧で使用されるものほど、分割数が多くなります。分割片には、純銅を使用する場合が多いですが、小型の高級機種では、まれに金、銀の使用もみられます。

複巻モーター

複巻モーターは、DCモーターの一種である「巻線界磁モーター(界磁力が永久磁石ではなく、電磁石〈コイル〉により供給されるタイプ)」の一つです。「巻線界磁モーター」には、界磁コイルへの電力線と回転子への電力線との配線形式により、直巻モーター、分巻モーターの二つがあります。
直巻モーターは、回転子と界磁コイルとが直列に接続されたもので、分巻モーターは、回転子と界磁コイルとが並列に接続されたもの。複巻モーターは、その並列接続の界磁コイルと直列接続の界磁コイルの両方を組み込んだモーターを指します。

起動特性や過負荷耐力が強い、制御性が良いなどの点で評価されてきましたが、構造が複雑なため、一般の永久磁石形に比べて高価です。以前は、永久磁石で大きな界磁力を発生させることが困難であったため、大型機種にはこのタイプが多くみられました。現在は、永久磁石と半導体制御の技術進歩により、生産台数は減少しています。

コギング・トルク

回転時に発生するトルクは、磁極位置とコイル位置との関係により、回転中に変動しています。
極数が少ないほど、その変化は目立ってきます。そのような変動トルクをコギングもしくは、コギング・トルクと称しています。コギング・トルクを抑えるためには、極数を増やしたり、極とコイル数のバランスを変更したりと、いくつかの方法があります。

遊星減速

一般の平行軸減速機と違い、太陽歯車+内歯車+遊星歯車の組み合わせにより減速機構を構成するタイプです。入力軸と出力軸が、同芯になります。同じサイズの平行軸減速機と比較して伝達トルクは大きいですが、構造が複雑になるため、高価です。

フィード・バック制御

モーターやアクチュエーターなどの制御方式の一つで、動作中にセンサーにより出力値を検出し、目標値との偏差を検知します。 入力側に信号を送り、この偏差をなくすように制御する方式です。一般的に、一次以上の遅れ系になって、振動対策が必要となる場合もあります。

起動電流

モーターの起動時に流れる大きな電流です。モーターが起動した後は、モーター自体が発電機にもなり、逆起電力を発生するため、モーター・コイル部分にかかる電圧が下がり、電流値も下がります。

希土類(磁石)

強力磁石に使用される材質で、従来のフェライト磁石に変わって、モーターに採用される比率を伸ばしています。中でも、ネオジウムやサマリウムなどが多く使用され、ネオジウム-鉄-ボロン系の磁石の使用量が多くなっています。

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